PIC PICマイコン(Peripheral Interface Controller)は、マイクロチップ・テクノロジー社(Microchip Technology Inc.)が開発/製造し、広く使われている1チップ構成のマイコンです。 このチャプターでは、PICに関する情報を提供します。 MPLAB IDE X インストール macOS にPIC開発環境であるMPLAB X Integrated Development Environment(IDE)をインストールする手順です。 MPLAB X IDE インストール概要 macOS にPIC開発環境であるMPLAB X Integrated Development Environment(IDE)(以後、MPLAB X IDE)をインストールする手順です。 現在、MPLAB X IDE は新しい環境VS Code ® 用MPLABへ移行を進めているようでが、今回はMPLAB X IDEの現時点(2026-08-25)での最新版(6.35)をインストールしていきます。 MPLAB X IDE は、プロジェクト効率よく開発するために多くの機能を提供しています。 今回のインストール環境です。 MacBookPro 16 inch CPU: Apple Silicon M2 Max RAM: 96 GB macOS: Tahoe 26.6.1 【目次】 MPLAB X IDE インストール概要 MPLAB® X IDE のダウンロード MPLAB® X IDE のインストール  IDE本体のインストール MPLAB XC8 Compilerのインストール MPLAB XC16 Compilerのインストール MPLAB XC-DSC C Compilerのインストール MPLAB XC32 Compilerのインストール IDEの起動 起動 状況の確認 Compilerなどの確認 MPLAB XC16 Compillerの追加インストール ダウンロード 追加インストール コマンドラインからインスツール インスツールした「XC16」を確認 現在のバージョンの確認 アップデート MPLAB® X IDE のダウンロード IDEのWebページを開いてダウンロードを行います。 https://www.microchip.com/en-us/tools-resources/develop/mplab-x-ide 対応するプラットフォームを選択して、ダウンロードします。 今回はmacOS版をダウンロードします。 現在(2026-08-20)の最新版は「 6.35 」です。 IDEのWebページを開いて、ダウンロードとインストールを実施します。 ダウンロード中 dmgのインストーラーサイズは約1.22GB程度あります。 実際には、インストール途中でサイトから追加ファイルがダウンロードされるのでもっと大きくなります。 今回の場合には最終的に「30GB」に近くになりました。 MPLAB® X IDE のインストール IDE本体のインストール dmgファイルを開くとインストーラーが表示されます。 ダブルクリックでインストール開始 許可のダイアログが出来るので、ユーザー名とバスワードを入力して「OK」ボタンを押し、インストーラーを起動して開始します。 インストーラー起動 ライセンスを読んで承諾し「Next > 」ボタンでインストールを継続します。 VS Code版を勧めるダイアログを無視して次に進めます。 (現在のIDEは6.35ですが、前回の版 6.34が最後?の用でしたが、新しい版が出ています。 以前 VS Code版を使ったときにはまだまだと言う感じでしたが、今は良くなっている?) Proxyと利用客への同意を設定して「Next >」ボタンを押して次に進めます。 利用規約への同意の概要 ・製品改善のための匿名情報収集に同意 ・MPLAB X および MyMicrochipアカウント経由での製品変更通知を受け取ることに同意 重要な注意点(免責事項) MPLAB ® REAL ICE™などの一部のデバッガやキットは、MPLAB X IDE v6.25以降でサポートされなくなったという情報 古い機材を使用の方は確認してください。 インストールするアプリを設定する画面です。 必要なアプリを選択してください。各アプリは結構な容量を使用するので注意してください。 インストールするアプリケーションを選択します。 MPLAB X IDE (Integrated Development Environment)(統合開発環境) MPLAB IPE (Integrated Programming Environment)(統合書き込み/プログラミング環境)
 デバイスサポートを選択します。 8-bit MCUs (2.8GB)(8ビットマイコン用サポート)
 dsPIC DSCs and 16-bit PIC24 MCUs (2.9GB)(16ビットマイコン・デジタルシグナルコントローラ用サポート) 32-bit MCUs and MPUs (5.0GB)(32ビットマイコン・マイクロプロセッサ用サポート)
 その他のデバイス(SERIALEE, HCSxxxx) (4.8MB)(シリアルEEPROM等のその他デバイス用サポート)
 設定したら「Next >」ボタンで継続します。 インストールする準備が出来た画面です。 今までの設定でインストールを実行するなら「Next >」ボタンで継続します。 (コンピューターへの MPLAB X IDE v6.35 のインストール準備が完了した旨を示しています。) インストール中! .... 今回は一番下の「VS Code」関係を除き全てチェック(インストール)します。 コンパイラの追加ダウンロード/インストール MPLAB XC8 compiler v3.10 (8-bit devices)(8ビット用XC8コンパイラ ) MPLAB XC-DSC compiler v3.31 (dsPIC DSC devices)(dsPIC用コンパイラをインストール) MPLAB XC16 compiler v2.10 (16-bit PIC24 devices)(16ビット/PIC24用XC16コンパイラをインストール) MPLAB XC32 compiler v5.10 (32-bit devices)(32ビット用XC32コンパイラ) セットアップ完了後の動作 Launch MPLAB X IDE v6.35(完了後に MPLAB X IDE を起動) Launch MPLAB IPE v6.35 (MPLAB IPE の起動) Learn more about developing in MPLAB for VS Code(VS Code 向け MPLAB 開発の案内確認) 「Finish」ボタンを押して継続します。 インストールが開始されます。 MPLAB XC8 Compilerのインストール 最初のアプリのタウンロード... チェックされたアプリ単位でダウンロードとインストールが実施されます。 今回はコンパイラーは4つをチェックしたので、同様な事(ダウンロード > インストール など)が4回実施される事になります。その後IEDとIPEアプリが起動されます。 許可の確認 ユーザー名とバスワードを入力して「OK」ボタンを押します・ MPLAB XC8 Compilerのセットアップを開始します。 ライセンスを許諾し「Next > 」ボタンでインストールを継続します。 「デバイスファミリーパック(DFP)に関する重要なお知らせ画面」です。 確認して「Next >」ボタンで継続します。 主な内容 仕様変更の案内: MPLAB XC8 のインストーラー本体には、ヘッダーファイルやリンカースクリプト、スタートアップコードなどのデバイス固有サポートファイル(DFP)が同梱されなくなった様です。 自動管理: MPLAB X IDE や VS Code 向けの MPLAB 拡張機能を使用する場合、これらの DFP は自動的に処理・管理されます。
 例外的な対応: ビルドスクリプトや独自のワークフロー等でコンパイラ側にデバイスファイルが同梱されている必要がある場合は、案内されているリンク([ https://www.microchip.com/packs](https://www.microchip.com/packs ))から DFP の手動インストール方法や使用法を確認する事が出来ます。
 ライセンス形式の選択画面です。今回は「Free」ライセンスをします。 有料版では最適化レベルが向上されたりと開発時のコード生成などでメリットが有るようです。 ライセンスタイプの選択 (Select a license type) Free: 無料モード、機能制限、最適化レベルの制限など)があるが、ライセンスキー不要で使用可能 Workstation: 有償プロダクト、ライセンスを使用する場合に選択 Network Client: ネットワークライセンスサーバーを利用する場合に選択 USB ドングルライセンスの使用有無 (Use a USB dongle license?) USB ドングル(ドングル型ライセンスキー)を使用する場合のみチェックを入る
 不要な場合はチェックを外し、コンパイル時間のオーバーヘッドを回避し、最適な速度でコンパイルする 確認して「Next >」ボタンで継続します。 インストールするディレクトリを指定して「Next >」ボタンで継続します。 インストール後の「環境設定をどうするか?」 を設定します。 Apply settings to all users of this machine 全ユーザーアカウントで設定を利用したいなら「オン」にします。 Add xc8 to the PATH environment variable Terminal から コンパイラ xc8 を輝度するかの設定です。 PATH に追加 /Applications/microchip/xc8/vX.XX/bin ターミナルかの操作性が良くなります。 例: xc8 --version xc8 --chip=16F1827 main.c MPLAB X IDE からビルドするだけなら、このチェックは不要です。 IDE は PATH ではなく、プロジェクトの Toolchain(通常は既定のインストール場所)でコンパイラを選びます。 Microchip の案内でも「コマンドラインやスクリプトで使う予定がなければ、一般には不要」です。 セットアップが完了してインストールの準備が出来たので「Next >」ボタンで次に進みインストールを開始します。 インストール途中! インストールが終了した画面です。 現在はFree版のライセンス版なので「Next >」ボタンで次に進みます。 有料版を購入したい場合には画面上のリンクをクリックして購入とか試用が出来ます。 また、ライセンスを持っている場合には「Click here to activate your license」でライセンスを再認証してください。 Host IDは Mac 固有の識別子で、PRO ライセンスを発行・有効化するときに、Microchip 側が「どのパソコン用のライセンスか」を判別するために使用します。ライセンスはマシンごとに紐付くので、マシン変更時は再発行とか移動手続きが必要になります。 (2026-08-21 調べ)   捕捉: 2026年7月8日から PRO版のライセンスが標準となった用です。詳しくはMicrochip Technology Inc.のサイトでご確認ください。 PRO版の価格とライセンス MPLAB XC のライセンスは すべて無料 高度な最適化も 無制限インストールも無料 XC8 v4.00 以降 はキーもライセンスも不要(PRO 相当が最初から有効) 有料版は、車載・産業向けの 機能安全(Functional Safety)の認証書類などで認定が必要なときです。 通常の PIC 開発では不要です。 捕捉: v4.00 以上なら既にPRO版の機能が使用できます。画面上のFreeは関係ありません。 IDE 6.35 に PRO / Free の区別はありません。 PRO は MPLAB X ではなく、XC8 コンパイラ側の話です。6.35 は 2026年7月24日版で、コンパイラ最適化が無料になった(7月8日)あとの IDE です。 MPLAB XC-DSC C Compilerのインストール ダウンロード中! 許可の確認 ユーザー名とバスワードを入力して「OK」ボタンを押します・ XC-DSC C Compillerインストール MPLAB XC-DSC C Compilerのセットアップウイザードを開始します。 ライセンスを許諾し「Next > 」ボタンでインストールを継続します。 内容を確認し「Next > 」ボタンでインストールを継続します。 デバイス用ファイル(ヘッダ、リンカスクリプト、スタートアップコードなど)は、コンパイラ本体には同梱されません。代わりに DFP という別パッケージで提供されます。MPLAB X と VS Code 用MPLAB拡張がDFPを自動で扱います。 自前のビルドスクリプトなどで、コンパイラに同梱されている前提なら、手動インストールが必要です。 WebSite:  https://www.microchip.com/packs ライセンスタイプを選択します。 内容を確認し「Next > 」ボタンでインストールを継続します。 2026年7月以降、通常の PRO 最適化は無料です。後から機能を設定出来ます。 インストールするディレクトリを指定して「Next >」ボタンで継続します。 インストール後の「環境設定をどこまで自動で書き換えるか」 を設定します。 Add xc-dsc to the PATH environment variable Terminal から コンパイラ xc-dsc を起動するかの設定です。 PATH に xc-dsc の bin を足します。 AIでの利用もあるので「オン」とします。 ターミナルかの操作性が良くなります。 セットアップが完了してインストールの準備が出来たので「Next >」ボタンで次に進みインストールを開始します。 インストール途中! インストールが終了した画面です。 「Next >」ボタンで次に進みます。 MPLAB XC8 XC-DSC Compilerのセットアップ ウイザードが終了しました。 「Finish」ボタンで次に進みます。 MPLAB XC16 Compillerのインストール ダウンロード中! 許可の確認 ユーザー名とバスワードを入力して「OK」ボタンを押します・ XC16 Compillerインストール 画面が真っ白で何も無い(^^; 仕方ないので画面左上から強制終了します。 XC16は、XC32の後で個別にインストールしたいと思います。 「YES」ホタンの後に「XC32」関係のインスツールが開始されます。 MPLAB XC32 Compillerのインストール XC32関係のダウンロードが開始されました。 許可の確認 ユーザー名とバスワードを入力して「OK」ボタンを押します・ XC32 Compillerインストールを開始します。 MPLAB XC32 Compilerのセットアップウイザードを開始します。 「Next >」ボタンを押して次に進みます。 ライセンスを許諾し「Next > 」ボタンでインストールを継続します。 内容を確認し「Next > 」ボタンでインストールを継続します。 デバイス用ファイル(ヘッダ、リンカスクリプト、スタートアップコードなど)は、コンパイラ本体には同梱されません。代わりに DFP という別パッケージで提供されます。MPLAB X と VS Code 用MPLAB拡張がDFPを自動で扱います。 自前のビルドスクリプトなどで、コンパイラに同梱されている前提なら、手動インストールが必要です。 WebSite:  https://www.microchip.com/packs ライセンスタイプを選択します。 内容を確認し「Next > 」ボタンでインストールを継続します。 2026年7月以降、通常の PRO 最適化は無料です。 後から機能を設定出来ます。 インストールするディレクトリを指定して「Next >」ボタンで継続します。 インストール後の「環境設定をどうするか?」 を設定します。 Add xc32 to the PATH environment variable Terminal から コンパイラ xc を起動するかの設定です。 PATH に xc の bin を足します。 AIでの利用もあるので「オン」とします。 ターミナルかの操作性が良くなります。 セットアップが完了してインストールの準備が出来たので「Next >」ボタンで次に進みインストールを開始します。 インストール途中! インストールが終了した画面です。 「Next >」ボタンで次に進みます。 MPLAB XC32 Compilerのセットアップ ウイザードが終了しました。 「Finish」ボタンで次に進みます。 IDEの起動 起動 インストールが終了するとIDEとIPE(書き込みツール)が自動的に起動されます。 MPLAB X IDE v6.35 MPLAB IPE v6.35 以下の様なネットワークアクセスを要求するダイアログが出たら「許可」します。 (次の画面は古い v6.25 の物です。) 状況の確認 Finderでインストールされたファイルの状況を確認します。 「アプリケーション」フォルダ下の「microchip」は次の様に成っています。 microchipフォルダ下に含まれるファイルサイズは約30GB程度になります。 Compilerなどの確認 IDEから現在のインスートル状況を確認します。 「 MPLAB X IDE v6.35 > Settings... > Embedded > Build Tools」 画面から次がインストールされていることが確認出来ます。 pic-as v3.10 /Applications/microchip/xc8/v3.10/pic-as/bin XC-DSC v3.31.00 /Applications/microchip/xc-dsc/v3.31/bin XC32 v5.10 /Applications/microchip/xc32/v5.10/bin XC8 v3.10 /Applications/microchip/xc8/v3.10/bin 「Scan for Build Tools 」をクリックするとインストール内容を更新します。 MPLAB XC16 Compillerの追加インストール 以下の手順はMPLAB IDE Xのインストール途中で失敗したXC16 Compilerをアプリから追加インストールします。 macOS用のダウンロード ダウンロードファイル 追加インストール XC16を追加インストールするためにdmgファイルを開き「インストーラー」を起動します。 インストールの実行を「許可」します。 許可の確認 ユーザー名とバスワードを入力して「OK」ボタンを押します・ XC16 Compillerインストール 別アプリからインストールを試みましたが、白い画面となってしまいました。 インストーラーとmacOS Tahoe 26.6.1の互換性の問題かも知れません。 画面の左上の赤いく丸(グローズ)を押してインスツーラーを終了します。 コマンドラインからインスツール GUIを止めてコマンドラインからインスツールします。 ターミナルみを起動して次のコマンとでインスツールします。 dmgのインスツールアプリは、マウントしておいてください。 % arch -x86_64 sudo "/Volumes/MPLAB XC16 C Compiler/xc16-v2.10-osx-installer.app/Contents/MacOS/osx-x86_64" \ --mode unattended \ --unattendedmodeui none \ --prefix /Applications/microchip/xc16/v2.10 \ --netservername "" Password: % エラーなく終わったら、次でフォルダがあるか確認します。 % ls /Applications/microchip/xc16/v2.10/bin/xc16-gcc /Applications/microchip/xc16/v2.10/bin/xc16-gcc % インスツールした「XC16」を確認 MPLAB X IDE v6.35 を起動し「MPLAB X IDE v6.35 → Settings… → Embedded → Build Tools」を表示しScan for Build Tools を実行します。 現在のバージョンの確認 MPLAB X IDE v6.35 を起動し「MPLAB X IDE v6.35 → About」を表示して確認します。 アップデート 基本方針 アップデートは不定期で量も多彩です。デバイス関係、開発機器関係、アプリ関係、コンバイラー関係などです。 全てのアップデートを実施するには時間がかかります。特にデバイス関係は大量にあります。デバイス関係の全てのアップデートを一括で実施する方法はMPLAB IDE Xにはありません。そこで次の様にアップデートを実施することにしました。 開発機器関係、アプリ関係の2種類は基本的にアップデート コンバイラー関係は必要時のみ実施(アプリで追加インストール) デバイス関係はプロジェクトでチップ選択時に必要なアップデートを取得する機能に従う > この機能でチィップ単位でアップデートする必要が無くなる 新しいデバイスを使用する場合にデバイス一覧に無い場合に実施 ただ、入っているデバイスの全てを更新する方法はコマンドラインからはあるようです。  > 未テストです。 Packのアップデート手順 アップデータの有無が数字で画面右下に表示されます。 数字をクリックして、アップデータのインストールを開始します。メッセージが表示されます。 Pack updatersを選択してInstall Pack Updatersを開始します。 または、 メニューの「Tools -> Packs」を選択してPack Manager画面を開きます。 Packs関係で現在インストール済みの物をアップデートするには「Show Only Pack Updates」を選択して「Check for Updaters」を選択して確認します。必要なアップデートの項目の右側の「Update」をクリックして実行します。 (一つ一つアップデートする必要があります) アップデートは内容によって、手順が異なります。この説明はPacksに関する物です。 起動途中でレインボールで止まる MPLAB X IDE v6.30 が macOS Tahoe 26 で起動途中にレインボーのビーチボール化して止まる問題に関しての対応方法を記載しています。 概要 問題の概要 PICマイコン用の開発アプリ「MPLAB X IDE v6.30」がmacOS Tahoeで起動途中で停止する状態を修正する方法です。 状況は、最終的にクラッシュでアプリが終了する事は無く、 macOS Tahoe 25(Java 8 +) の組み合わせで起動処理が極端に重くなり、UI スレッド(EDT)が長時間更新されずレインボーのビーチボール化して進行しない状態となります。数分待っても起動しないことが多く強制終了でアプリの起動を中止する状態になります。 主な原因 起動ログから主な要因は以下の3つだと推測。 スクリーンメニューバー構築が時間がかかる状態 ログ: WARNING [org.openide.awt.Toolbar]: Too long AWTTask: 8,466 ms            for ... Menu/File      → 起動時にでのメニュー構築に 8.4 秒ブロックしている。         これがビーチボールの直接原因と考えられます。 オフライン時の更新チェック待ち ログ: UnknownHostException: ww1.microchip.com / www.microchip.com      → 起動毎に Microchip 更新サーバへアクセス(plugin.manager.check.interval=         EVERY_STARTUP)して、オフライン時に待たされている状況を発生します。 前回プロジェクト(今回は「Lチカ」プロジェクト)の自動復元    → 起動時に前回セッションを復元し、インデックス&メニュー再構築が起動負荷増をと成っている状態です。 対策 対策1 mplab_ide.conf の default_options にフラグ追加・修正(要 sudo権限)します。 対象ファイル   /Applications/microchip/mplabx/v6.30/MPLAB X IDE v6.30.app/Contents/Resources/mplab_ide/etc/mplab_ide.conf 変更内容 (a) 先頭に追加 -J-Dapple.laf.useScreenMenuBar=false ← 主因対策 (b) 既存値を変更 -J-Dplugin.manager.check.interval=EVERY_STARTUP → -J-Dplugin.manager.check.interval=NEVER ← 更新待ち解消  各変更点の意味 (a) apple.laf.useScreenMenuBar - macOS 特有の「画面上部のシステムメニューバー」に Java アプリのメニューを載せる連携機能の ON/OFF を決めるフラグです。true だとメニューが画面最上部に表示されます。 - 既定は有効(true)。だが Java 8 + macOS Tahoe 25 ではこのスクリーンメニュー バー構築が非常に重く、起動時に UI スレッド(EDT)が約8.4秒ブロックしてレインボール化していました(ログの "Too long AWTTask ... Menu/File" が該当)。 - false にすると、メニューを各ウィンドウ内に描画する方式へ切り替わり、この 重い処理を回避できる。今回のビーチボールの主因に対する直接的な対策です。 - 副作用: メニューバーが画面最上部ではなく MPLAB X のウィンドウ内に表示される事になります(Windowsのようにな)。ようになります(機能上の支障はなく、見た目・操作位置が変わるだけ)。 (b) plugin.manager.check.interval - MPLAB X(NetBeans 基盤)がプラグイン/更新の有無を Microchip サーバへ確認する「頻度」を決める設定です。 - 変更前 EVERY_STARTUP = 起動するたびに毎回オンラインで更新チェックを実行します。オフラインや回線が遅いと、ここでサーバ応答を待たされ起動が固まる一因になっていました(ログの UnknownHostException: ww1.microchip.com 等が該当)。 - 変更後 NEVER = 起動時の自動更新チェックを実施しなくなります。これによりネットワーク待ちによる起動遅延・ハングを回避します。 - 副作用: 更新が自動通知されなくなります。アップデート確認は必要時に手動でTools(ツール) > Plugins(プラグイン) から実行する事になります。 バックアップ 同フォルダに mplab_ide.conf.bak を作成します。 実行したコマンド(参考) # バックアップ sudo cp -p "/Applications/microchip/mplabx/v6.30/MPLAB X IDE v6.30.app/Contents/Resources/mplab_ide/etc/mplab_ide.conf" \ "/Applications/microchip/mplabx/v6.30/MPLAB X IDE v6.30.app/Contents/Resources/mplab_ide/etc/mplab_ide.conf.bak" # メニューバー無効化フラグを先頭に追加 sudo perl -i -pe 's/^default_options="/default_options="-J-Dapple.laf.useScreenMenuBar=false /' \ "/Applications/microchip/mplabx/v6.30/MPLAB X IDE v6.30.app/Contents/Resources/mplab_ide/etc/mplab_ide.conf" # 更新チェックを NEVER に変更 sudo perl -i -pe 's/-J-Dplugin\.manager\.check\.interval=EVERY_STARTUP/-J-Dplugin.manager.check.interval=NEVER/' \ "/Applications/microchip/mplabx/v6.30/MPLAB X IDE v6.30.app/Contents/Resources/mplab_ide/etc/mplab_ide.conf" # 確認 grep -n '^default_options=' \ "/Applications/microchip/mplabx/v6.30/MPLAB X IDE v6.30.app/Contents/Resources/mplab_ide/etc/mplab_ide.conf" 変更後の default_options(先頭抜粋)     default_options="-J-Dapple.laf.useScreenMenuBar=false -J-Dprism.allowhidpi=false     ... -J-Dplugin.manager.check.interval=NEVER ... -J-Duser.region=en" 対策2 キャッシュと前回ウィンドウ状態のリセット(sudo 権限は不要)します。 実行したコマンド  # キャッシュ削除(設定は保持・低リスク) rm -rf "$HOME/Library/Caches/mplab_ide/dev/v6.30" # 前回ウィンドウ状態を退避(自動復元時の負荷の除去) mv "$HOME/Library/Application Support/mplab_ide/dev/v6.30/config/Windows2Local" \ "$HOME/Library/Application Support/mplab_ide/dev/v6.30/config/Windows2Local.bak.<日時>" 結果     - キャッシュ: 削除済み(次回起動時に再生成。初回は起動が少し遅い)     - Windows2Local: Windows2Local.bak.20260602152146 に退避済み 起動確認 確認手順 MPLAB X IDE v6.30 を通常どおりアイコンから起動します。 初回はキャッシュ再生成で1分程度かかることがあります(正常動作)。 起動時のレインボーのビーチボールが解消し、IDE が開けば対策成功となります。 各種調整 起動時の自動プロジェクト復元を抑える対策です。 Preferences設定 MPLAB X v6.30 の Preferences設定には前回開いたプロジェクトを開く」というチェックボックスは存在しません(該当ラベル・設定キーともにアプリ内に無い)。MPLAB X は「終了時に開いていたプロジェクト一覧」を記憶し、次回起動時に自動で開き直す動作になります。 方法1 IDE 終了前にプロジェクトを閉じる方法。 Projects ペインでプロジェクトを右クリック > Close、または開いているプロジェクトをすべて閉じてから IDE を終了します。次回は「プロジェクト無し」で起動し、自動復元の負荷がかからないようにします。 方法2  IDE 終了中に記憶先ファイルの該当行を削除する方法。 対象ファイル: ~/Library/Application Support/mplab_ide/dev/v6.30/config/Preferences/org/netbeans/modules/projectui.properties 削除する行(前回プロジェクトの登録):           mainProjectURL=...           openProjectsURLs.0=...        ※ openProjectsURLs.* をすべて           openProjectsDisplayNames.0=... openProjectsIcons.0=... も合わせて         ※ RecentProjects*(最近使ったプロジェクト履歴)は消さなくてよい。 projectui.propertiesの説明 場所: ~/Library/Application Support/mplab_ide/dev/v6.30/config/Preferences/org/netbeans/modules/projectui.properties 形式: NetBeans の設定ファイル(key=value)。日本語等は \uXXXX でエスケープされる(例: L\u30c1\u30ab = 「Lチカ」)。"openProjectsURLs.0" の末尾 .0/.1... は配列の添字で、複数開いている分だけ増えます。 【起動時に自動で開くプロジェクト(= 方法2で削除する対象)】 mainProjectURL メインプロジェクト(太字表示・ビルド/実行の既定対象)のURL 例: file:/.../Lchka.X/ openProjectsURLs.0, openProjectsURLs.1, ... 前回終了時に開いていたプロジェクトのURL一覧。起動時にこれらを自動で開き直す。自動復元を止めたい場合の主削除対象。 openProjectsDisplayNames.0, ... 上記で開くプロジェクトの表示名(Projects ペインに出る名前)。 openProjectsIcons.0, ... 上記プロジェクトのアイコン画像をシリアライズ(Base64)したキャッシュ。長い文字列だが意味は単なるアイコンデータ。                 【最近使ったプロジェクトの履歴(消さなくてよい)】           recentProjectsURLs.0, recentProjectsURLs.1, ...             「最近のプロジェクトを開く(Open Recent Project)」に出る履歴のURL。           RecentProjectsDisplayNames.0, ...             その履歴の表示名。           RecentProjectsIcons.0, ...             その履歴のアイコンデータ(Base64)。 【新規プロジェクト作成ウィザードの記憶値】 lastOpenProjectDir 「プロジェクトを開く/作成」ダイアログで最後に開いたフォルダ。 projectsFolder 新規プロジェクトの既定の保存先フォルダ。 lastSelectedProjectCategory 新規プロジェクトウィザードで最後に選んだカテゴリ(例: Embedded)。 lastSelectedProjectType 同ウィザードで最後に選んだプロジェクト種別 (例: newApplicationProject)。 recentTemplates.0, ... 最近使ったファイル/プロジェクトのテンプレート(例: Templates/cFiles/file.c)。 【その他】 setMainProjectContextEnabled メインプロジェクトをコンテキスト(選択状況)に応じて切り替える機能の有効/無効(true/false)。 補足: 「自動で開くのを止めたいだけ」なら mainProjectURL と openProjectsURLs.* / openProjectsDisplayNames.* / openProjectsIcons.* の行だけを削除します。Recent* や lastOpen* 等は履歴・利便性のための値なので残しても問題有りません。編集は必ず IDE を終了した状態で実施します(起動中は終了時に上書きされ、変更が消えます)。 未だ問題が解決出来ない時 起動を試した直後に以下を実行し、出力(特に "Too long AWTTask"、Exception、Secure coding、UnknownHostException 等)を確認します: tail -n 60 "$HOME/Library/Application Support/mplab_ide/dev/v6.30/var/log/messages.log" 結果サンプル $ tail -n 60 "$HOME/Library/Application Support/mplab_ide/dev/v6.30/var/log/messages.log" -XX:+UseConcMarkSweepGC -XX:+CMSClassUnloadingEnabled -Dapt.limit.expanded.params=1000 -Dplugin.manager.check.interval=NEVER -Dsun.java2d.noddraw=true -Dorg.netbeans.modules.extbrowser.UseDesktopBrowse=true -Dnetbeans.importclass=org.netbeans.upgrade.AutoUpgrade -Duser.language=en -Duser.region=en -XX:+HeapDumpOnOutOfMemoryError -XX:HeapDumpPath=/Users/管理者/Library/Application Support/mplab_ide/dev/v6.30/var/log/heapdump.hprof Compiler: HotSpot 64-Bit Tiered Compilers Heap memory usage: initial 256.0MB maximum 8117.1MB Non heap memory usage: initial 2.4MB maximum -1b Garbage collector: ParNew (Collections=81 Total time spent=1s) Garbage collector: ConcurrentMarkSweep (Collections=6 Total time spent=0s) Classes: loaded=17460 total loaded=17464 unloaded 0 INFO [org.netbeans.core.ui.warmup.DiagnosticTask]: Total memory 34,359,738,368 INFO [null]: Total physical memory 34,359,738,368 ..... 略 ..... INFO [com.microchip.mplab.nbide.productreleaseprompt.hardware.HardwareRegistration]: Internet connection detected. INFO [com.microchip.mplab.nbide.toolchain.license.monitor.LicenseMonitor]: Checking Toolchain License(s) 06/02/2026 16:04:42 INFO [com.microchip.mplab.nbide.toolchain.license.monitor.LicenseMonitor]: XC8: no license exists INFO [com.microchip.mplab.nbide.toolchain.license.monitor.LicenseMonitor]: XC16: no license exists INFO [com.microchip.mplab.nbide.toolchain.license.monitor.LicenseMonitor]: XC32: no license exists さらに強力な対策候補(必要時) 注意 : 未確認です。 JavaFX/JRE を新しものへ差し替えます(jdkhome 変更)。ただし MPLAB X 6.x はJava 8 前提のため互換性に注意してください。Apple Silicon では必ず arm64 版を使用します。 macOS Tahoe 側のインデックスループ対策: システム設定 > Spotlight > 検索プライバシーに起動ボリュームを一旦追加 → 設定を閉じて再起動 → 再度開いて削除(再インデックスを正常化)。 セーフモード起動で常駐物(カーネル拡張/セキュリティソフト)の干渉切り分けます。   元に戻す方法 ロールバック方法 1.mplab_ide.conf を戻します sudo cp -p "/Applications/microchip/mplabx/v6.30/MPLAB X IDE v6.30.app/Contents/Resources/mplab_ide/etc/mplab_ide.conf.bak" \ "/Applications/microchip/mplabx/v6.30/MPLAB X IDE v6.30.app/Contents/Resources/mplab_ide/etc/mplab_ide.conf" 2. 前回ウィンドウ状態を戻します mv "$HOME/Library/Application Support/mplab_ide/dev/v6.30/config/Windows2Local.bak.20260602152146" \ "$HOME/Library/Application Support/mplab_ide/dev/v6.30/config/Windows2Local" ※ キャッシュは再生成されるため復元不要です。