既存シンボルを修正 概要 概要 公式などが提供する既存シンボルの一部を変更したり、それをベースに新しいシンボルを用意する手順です。 KiCad のシンボルエディタを使用します。 プロジェクト内でのみ使用するローカルライブラリを作成し、新しいシンボルを登録します。 標準 ( 既存 ) ライブラリを直接編集せず、プロジェクト内のみで使うローカルなシンボルライブラリを用意し、その中に新しいシンボルを登録します。 今回は「 PIC18F2520 」を修正して、表面実装用の「 PIC18F2520-SMD 」を作成したいと思います。 DIP 実装と表面実装 (SMD) では、回路図上のピン機能が同じ場合が多く、そのとき変えるのは主に実装形状であるフットプリントです。その場合でも、「デフォルトで割り当てるフットプリントだけ SMD 向けにしたい」「回路図上で DIP 版と区別したい」といった理由から、シンボルを複製して `PIC18F2520-SMD` のように名前とフィールドだけ変える運用はよく行われます。 ピン配置や機能が異なる別デバイスになる場合は、シンボル図形自体の修正が必要になります。 既存の「PIC18F2520」シンボルをベースに、表面実装用として扱う「PIC18F2520-SMD」をプロジェクト用ライブラリとして利用します。 ※ 実際の編集内容は、複製後のシンボル名・説明・デフォルトフットプリントなど、運用ルールに合わせて決めます。 今回の動作環境  macOS : Tahoe 26.4  KiCad : 10.0.1   最初に。。 注意 : こまめに保存しましょう。 KiCad アプリが突然クラッシュした時に被害を最小限とするためです。 (10.0.1 macOS 版 2026-05-03) 新しいライブラリの作成 既存のプロジェクトを開く シンボル エディターを開きます。 「ファイル > 新規ライブラリ ... 」を選択します。 今回は「プロジェクト内専用」したいのと他のライブラリと分かり易くするために「 New Folder 」を選択してプロジェクト内に新しいフォルダを作成します。 適当なフォルダ名を指定して「 Create 」します。 新規ライブラリの名称を入力します。 「プロジェクト ライブラリ テーブルに新しいデーブルを追加します」をチェックして「 Save 」ボタンを押します。 新しいライブラリの確認します。 「設定 > シンボル ライブラリを管理 ... 」を選択します。 新しいライブラリが「プロジェクト固有ライブラリ」に登録されています。 補足 : 他のライブラリをこの画面で登録する事 ( 「 + 」ボタンと「フォルダ」ボタンを使用 ) も出来ます。 既存ライブラリをコピー 再度、シンボル エディターを開きます。 今回は既存シンボル「 PIC18F2520 」をコピーし修正して使用します。 シンボル エディターのライブラリ検索キーに「 PIC18F2520 」を入力して、今回は「 PIC18F2520-xSP 」を選択します。 「 PIC18F2520-xSP 」をダブルクリックして表示します。 このままでは、修正出来ないので「 PIC18F2520-xSP を開く」をクリックして開きます。 開いた後 とりあえず、新しいライプラリにコピーを保存します。 「ファイル > 名前を付けてコピーを保存 ... 」を選択します。 名称 / 保存先ライブラリの選択などを実施します。  シンボル名称 :    PIC18F2520-SMD  ライプラリフィルタ : My を入力して保存先の「 MyLib 」を選択し「 OK 」ボタンを押します。 シンボル エディターのライブラリ検索キーに「 My 」を入力します。 新しいライブラリ下に「 PIC18F2520-SMD 」が追加されて表示されています。 そして、未保存状態を示す「 * 」が表示しているので、保存します。 「 * 」が消え保存されました。 これで、既存シンボルが新しいライブラリに保存されたので、修正出るようになります。 フットプリントの変更 「プロパティ > シンボル > フィールド > フットプリント」を PIC のドキュメントのパッケージと同様な SMD( 表面実装 ) を設定します。 現在は「 Package_DIP:DIP-28_W15.24mm 」と DIP になっています。 これを「 SMD(SOIC) 」にします。 PIC18F2520 のドキュメントから。 D: 17.90 E1: 7.50 E: 10.30 フットプリントを選択して項目の右端の ICON をクリックして、フットプリント選択画面を表示します。 フィルターに「 SOIC 28 」を入力します。 「 SOIC 」だけだと全ての PIN が表示されるので「 28 」も追加しています。 SMD だと具体的なパッケージとしてはキーワードには未登録の様です。 今回は「 SOIC-28W_7.5x17.9mm_P1.27mm 」を保存かダブルクリックで選択します。 左側から 2 つ目の ICON を選択すると 3D データが有る物は表示が出来ます。 データシートの変更 「プロパティ > シンボル > フィールド > データシート」を次の URL に設定します。 https://ww1.microchip.com/downloads/en/DeviceDoc/39631E.pdf 保存します。 ピンテーブル 表計算のような ICON をクリックして、ピン情報を一覧表示して、一括で修正出来ます。 次のラベルを変更します。 「 RE3/~(MCLR) 」を「 ~(MCLR)/VPP/RE3 」に変更します。 ラベル部分をダブルクリックしてもピン情報を修正出来ます。   ライブラリ シンボルのプロパティ 左から 2 つめのプロパティ ICON をクリックして「ライブラリ シンボルのプロパティ」設定画面を表示します。 次の設定項目があります。 一般設定 ユニットとボディのスタイル フットプリント フィルター ピン接続 埋め込みファイル フットプリント フィルターに「 SOIC*28*17.9mm* 」を登録します。 既にフットプリントを選択しているので、あまり意味はないですが、フィットプリントを変更するときにデフォルトの検索文字列として指定出来ます。 フットプリント フィルターを適用に登録したキーワードが表示されています。 チェックすることで即座に反映されます。   シンボル チェッカー 右端のチェック ICON をクリックしてシンボル定義をチェックします。 問題が無い場合の表示です。 問題があると次の様な問題点を表示します。 問題点が無くなるまで、修正して下さい。 ----------------------------------------- 注意 :  こまめに保存します。 KiCad アプリが突然クラッシュする時に被害を最小限とするためです。 プロジェクトのファイル構成例